動物ふぁいる No.89 生き物ずかん
かごしま水族館
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産卵直後の卵のう
えんどう豆状になった卵のう
鹿児島では春から夏にかけて、沿岸に生えるホンダワラなどの海藻や、水中に沈んだ木の枝に、6~9㎝ ほどの白い房状のものがたくさん付いているのを見かけることがあります。これはアオリイカの卵のうと呼ばれるものです。
アオリイカは鹿児島では「ミズイカ」「モイカ」とも呼ばれ、よく釣れるイカとして親しまれています。雌は産卵に適した場所を見つけると、一度に30 ~400袋ほどの卵のうを産み付けます。複数の雌が同じ場所に集まって産卵することも多く、場所によっては何千もの白い房が鈴なりになることがあります。卵のうの中はゼリー状で、直径3~4㎜ほどのだ円形の卵が2~8粒並んで入っています。産卵直後の卵のうは細長い形ですが、次第にえんどう豆のような形に変化し、やがて卵の中に小さなアオリイカの姿が見えるようになります。卵が産み付けられてからふ化するまでの期間は、水温24℃前後で約1カ月です。
アオリイカたちは、その後ぐんぐん成長し、秋ごろには元気に泳ぎ回る姿が見られるようになります。当館4階の「錦江湾水槽」で、成長したアオリイカの様子をぜひ観察してみてください。