動物ふぁいる No.86 生き物ずかん

英語ではBlack faced spoonbillと呼ばれ、その名のとおり、黒い顔としゃもじのようなくちばしが特徴の鳥です。名前に「サギ」とついていますが、実はペリカン目トキ科でトキの仲間です。干潟や河口のような水深の浅い場所で暮らし、魚やエビ、カニなどを食べます。東アジアのみに生息し、4月から9月ごろは朝鮮半島北西部で過ごし、10月から5月ごろにかけては、日本や中国などで冬を越す渡り鳥です。鹿児島県内では、昨年98羽が確認されました。
当園には昨年5月に仲間入りし、現在は3羽が公開されています。フライングケージ内の樹上や木陰で羽に顔をうずめて休む姿や、くちばしを左右にゆらしながら魚を探して食べる姿を、間近で観察できます。
現在、世界中に7,000羽ほどしかいない希少な鳥で、絶滅危惧種に指定されています。今年から、越冬地を旅立つ時期に合わせて、3月の第3土曜日が「国際クロツラヘラサギの日」と定められ、保全活動や普及啓発の取り組みが広がっています。“クロツラヘラサギってどんな鳥?”と興味を持った方は、ぜひ当園へお越しいただければと思います。