この一年を振り返って
イルミネーションが街角を彩り、年の暮れの訪れを感じています。
今年は私の1期目の任期を締めくくる年であり、市民の皆さんとお約束した施策の総仕上げに全力を尽くしてまいりました。市政の各面にわたり賜ったご理解やご協力、温かい励ましに、心から感謝申し上げます。
諸施策の推進に当たっては、新年の始まりとともに発生した能登半島地震や、不安定な国際情勢などがもたらす物価高騰の長期化など、地方自治体が様々な困難や課題に直面する中、就任以来基本としてきた「市民のための市政」を担う責務を、より強く胸に刻んで取り組んだ一年となりました。本格的な人口減少時代をしっかりと見据えながら、市民の皆さんが安心安全に生き生きと暮らせるまちづくり、次の世代に引き継いでいく賑わいと活力あるまちづくりを着実に進めてまいりました。
重点施策の一つに掲げる子育て環境の整備においては、今春、保育所等の待機児童数ゼロを達成することができました。子どもたちの健やかな成長には安心できる子育て環境が必要です。その思いを、保育施設や保育士の皆さんはじめ多くの関係者の方々と共有し、多大なご協力のもとで実現できたことに、改めて感謝いたします。
また、急速に進展するICT(情報通信技術)の活用については、「行かなくてもいい市役所」「書かない窓口」など、市の行政サービスの向上をさらに進めるとともに、産業界・大学・金融機関の皆さんと、地域ぐるみでデジタル化を推進する協議会を立ち上げました。スマートフォンの講習会や相談会などを開催し、高齢者の皆さんにも積極的に参加していただいており、今後、ICTをさらに活用して、地域の様々な課題の解決を図っていきたいと考えています。
8月に本市で初めて開催した「アジア太平洋都市サミット」では、アジアの各都市から、雄大な自然や新鮮で多彩な食、美しく快適な街並みなどに対し、多くの賞賛の言葉をいただきました。本市をさらなる成長に導き、その活力を将来にわたって維持していくために、長引く物価高騰への対応に努めながら、市民や事業者の皆さんと共に、鹿児島ならではの魅力を国内外に積極的に発信し、“住みたい・訪れたい”という「選ばれる鹿児島市」の実現を目指してま いります。
令和7年が明るく希望に満ちた年となりますようお祈りいたします。