動物ふぁいる No.87 生き物ずかん
ペアで卵の世話をするハマクマノミ
海の中では、一つのイソギンチャクの周りを大小さまざまなクマノミが一緒に泳ぐ様子がよく見られます。この光景から、お父さんクマノミが、いなくなった子どもを探しに行くアニメ映画を思い出す方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のクマノミの世界では、少し事情が異なります。
一つのイソギンチャクに暮らすクマノミのうち、最も体が大きい個体がメス、次に大きい個体がオスです。その他の小さな個体は、実はそのメスやオスの子どもではなく、ほとんどの場合は血縁関係のない個体です。これは、卵からかえった仔魚 は海中を漂いながら成長し、別のイソギンチャクに定着するためです。
アニメではお母さんクマノミがいなくなってしまいましたが、自然界では、メスがいなくなると、驚くことにオスだった個体が性転換してメスになります。そして、その次に大きい個体が成長し、オスとしての役割を担うようになり、新たなペアが生まれるのです。こうして生まれた新たなペアは、イソギンチャクの裏側に卵を産みつけ、協力して世話をします。
クマノミたちの不思議な暮らしの様子を、当館2階の「南西諸島の海」エリアでぜひ観察してみてください。