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2025年7月号生き生き!マグマシティ

本市にゆかりのある人や地域で活躍する皆さんを紹介します

ミニチュア写真家・見立て作家
田中 達也 さん

 ミニチュアの視点で日常にあるモノを別のモノに見立てたアート「MINIATURE CALENDER」を2011年から始め、本市を拠点に、毎日作品をインターネット上で発表し続けている。

今月4日から本市で、自身3度目となる展覧会「みたてのくみたて」を開催する田中さんに、お話を伺いました。

ミニチュア写真家・見立て作家 田中 達也 さん

■ 日常から作品のヒントを

 100円ショップやホームセンターを訪れ、商品を眺めながら、さまざまな視点で見立てています。
例えば、ただのメモ帳や付箋が、干している洗濯物に見えてきたり、何気ない日常から、予想外の発想が生まれてくることがあります。
また、ニュースやSNSを通じて、世間の関心事と結び付けながら作品を手掛けることもあります。

作品:「昨年度やり残したタスクを洗い出す」

■ 鹿児島は「ほどよく“あって”ほどよく“ない”」

 仕事で東京に行くと、いろいろな人から仕事の誘いが来たり、自分が見に行きたい展示があったりして、作品に専念することができません。逆に、お店が少ないとアイデア探しに困ります。

そういった意味で、鹿児島はほどよく“あって”ほどよく“ない”、ちょうどいい街だと思い、活動の拠点としています。

田中さんインタビュー風景

■ 完璧じゃなくてもいいからやり続ける

 毎日作品を作っていると、やる気が起こらないときもありますが、とにかくやり続けることが大事だと思います。とりあえずやり始めてみると、意外と楽しくなってきます。

■ 見立てる力は代わりを見つける力でもある

 一つの方法がダメになったとき、代わりを見つける力として見立てる力が大事になります。私のように作品にしなくても、普段の暮らしの中でも役に立つことがあります。
例えば、料理をしていて調味料がなければ、味が似ている別のもので代用できます。似ているものがあると、工夫することで何とかなることが多いです。

田中さんと自身のミニチュア

うどんを錦江湾に、さつま揚げを
桜島に見立てる

■ 見立て方を知ることができる展覧会

 今回の展覧会「みたてのくみたて」は、視点を変える楽しさを実感できることに加え、私が普段どのようにアイデアを考えているかを知ることができます。見立て方を学ぶと、物事を多角的に見ることができ、日々の暮らしにちょっとした楽しさを見いだすことができます。
夏休みを迎えるお子さんの自由研究の参考にもなると思いますので、ぜひお立ち寄りください!

「みたてのくみたて」ポスター

\作品はこちらからご覧になれます!/

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